2022年新栗で作られた「栗の点心 朱雀」はさすがの美味しさ~栗そのものを味わう秋の贅沢

旅先散歩

今年も新栗の季節が到来、2022年9月10日に提供が始まった小布施堂「栗の点心 朱雀」を楽しんできました。昨年に引き続き、今年収穫した栗で作られた栗菓子を扱う最初の日「朱雀開き」に「朱雀」をいただく機会に恵まれました。

「朱雀」は毎年人気があり、ここ数年はコロナ禍の密を避けるため「完全予約制」の運営、チケットペイで予約が必要です。予約の方法など詳細は別記事で紹介しています。↓

本日(9/11)サイトで予約状況を確認してみたところ、「朱雀」は完売、「モンブラン朱雀」はわずかですがまだ空きが残っているという状況、キャンセルが出ると再販されますので、頻度よくアクセスすると予約ができるかもしれません。

小布施堂ホームページの案内も参考になさってください。

わが家は、今年も桝一客殿に宿泊予約が取れたので、宿泊者特典で本宅の2階でいただきました。

一般の予約の場合は、本宅1階または、中庭のテントの下に設けられたテーブルでいただきます。

中庭の席は、コロナ感染防止のためのアクリル板もあり、対策は万全。アウトドアでいただくのも気持ちがよいと思います。

本宅の1階はこのような座敷のお席、土間があって和室が続く昔ながらの日本家屋に席が設けられています。風通しがよく、隣席との間隔も離れているので、こちらも不安はありません。

2階には3間続きの和室があり、4テーブルが用意されています。

「朱雀」提供期間中、桝一客殿に宿泊しているお客さんは、オンライン予約がなくとも「朱雀」をいただくことができます。宿泊料金とは別に支払いが必要ですが、予約せずに済むのは非常にありがたいもの。

チェックイン時に希望時間の確認がありますので、時間を決めてお願いしておきました。

2階からはお庭の緑を見ながら、涼しい風に当たっていると、お待ちかねの「朱雀」が運ばれてきました。

お盆に乗せられて「朱雀」が運ばれてきました。

「朱雀」に添えられているのは、一口サイズの栗羊羹。「朱雀」提供初日のお祝いとして配られるお品、うれしい気遣いです。

小皿に入っているのは「奉書栗」の試食。羊羹よりも甘くなく、栗本来の良さをストレートに味わえるお菓子。「朱雀」を楽しんだ後にと思います。

「朱雀」はモンブランと同様、栗が絞られたお菓子ですが、モンブランとは味わいが全く異なるもの。「朱雀」は、生クリームなどを合わせずに栗のものを味わう栗菓子、その年の栗の味を確かめるために作られているもの。

鬼皮、渋皮を剥いてという栗をいただくまでの苦労がなく、直接栗そのものを味わえる贅沢なもの、ゆっくりと味わいながらいただきました。

糸のように細く絞りだされた栗、とても美しく、見とれてしまいます。ゆっくりいただきたいのですが、食べ進む間にも徐々に乾燥していきます。

しっかり形が作られているように見えますが、混ぜ物がないので、箸で持ち上げると、ほろっと崩れる柔らかさ、栗のほくほくした食感が伝わります。

表面の栗には栗本来の甘味だけですが、中心には甘い栗あんが入っていますので、栗あんと一緒にいただくと、お菓子らしさも楽しめます。

くちどけの良い栗、今年も美味しい栗菓子がいただけると思いました。

栗の水分が少ないので、香ばしいほうじ茶も美味しいもの、ほうじ茶のおかわりは随時いただけますので、ご安心を。

いただいた後、中庭に出ると、さらに青空になっていました。

今年も「朱雀」をいただく機会に恵まれたのはありがたいことと思っています。

工場の近くを通った時に、小布施堂工場の栗の搬入に出会いました。専用カートには収穫されたばかりの栗が満載されていました。

カートの中をのぞいてみると、店頭で見かけるものよりもずっと大きくつややかな栗ばかり。小布施堂のお菓子は、上質な栗を使って作られています。

小布施の町散策の途中、栗畑の様子も見てきました。まだまだ青いイガの栗の木が多く、収穫はこれからの状態。わずかですが、栗が顔をのぞかせている木がありました。

大きな栗を見ると、今年も栗菓子をいただくのが楽しみになってきました。

30℃を超える暑い日が続いていますが、青い空、庭の緑とともに涼しい風を受けながら「朱雀」を楽しめるのはこの時期ならではの喜びと思います。

小布施旅行記は、順次ブログに掲載します。昨年の「朱雀」や小布施旅行の様子は以前のブログ記事で紹介していますので、よろしかったらご覧ください。↓

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