小布施の老舗和菓子店竹風堂で味わう「栗あんみつ」と抹茶アイスの「クリーム栗あんみつ」

長野県

新栗シーズンに小布施に出かけた目的は「新栗」を満喫すること。小布施滞在中、小布施堂の「朱雀」以外にも、美味しい栗菓子を楽しみました。

栗を使ったお菓子はいろいろな種類がありますが、東京では「栗あんみつ」をいただけるお店が少ないので、小布施では「栗あんみつ」を食べに行くことにしました。小布施では、有名和菓子店各店で「栗あんみつ」が提供されているので、どこのお店に行こうかと迷ったのですが、「竹風堂」へ。

小布施に到着した日の夕方、連休中にもかかわらず街を歩く観光客はまばら、今年はコロナ禍の影響でしょうか、例年とは混雑度合いが異なるようです。

小布施の町の中心部に「竹風堂 小布施本店」があります。1階で和菓子や栗おこわの販売を行っているほか、2階にはお食事・喫茶処があり、店内で飲食ができます。

1階の店頭には、歴史を感じさせる屋号の入った看板が飾られています。

竹風堂に行ったのは、新栗のシーズンだけ提供されている「栗子餅」が食べられるかもと淡い期待をしていたもの。「栗子餅」は、とれたての新栗を使った栗あんの「おはぎ」、お持ち帰りができないお店でしか味わえないお菓子、一度食べてみたいと思っていました。

「栗子餅」は午前中のみ、そして数量限定での提供とホームページ等で案内があり、あらかじめわかっていたものの・・・やはり、「予定数完売」で伺った時間帯は提供しておらず、残念でした。

2階に上がってみると、お客さんは少なく、すぐに席に案内してもらえました。

2階のお食事・喫茶処は思ったよりも広い場所、たくさんのテーブル席が並んでいました。

天井が高く、座席間隔もゆったり、安心して利用できます。

柔らかい光の照明が使われていて、居心地がよいお店です。

店内には美術品の展示、とても古そうな衝立が飾られています。

衝立は、江戸時代徳川家の貴重なものとのこと、さりげなく飾られているのに驚きました。

2階の一角には小上り席もあります。

居心地がよさそうな窓際のテーブルに座らせてもらいました。

最初にお茶とお手拭きが供されました。お手拭きは栗のイラスト入り、さすが栗菓子のお店ですね。

席からは、お店の前に植えられている栗の木が間近に見えます。店頭の栗の木も収穫シーズン!栗の実がついていて、この後収穫するのかなあと気になりました。

こちらで一番有名なお料理は、「栗強飯(栗おこわ)」。栗おこわが付く定食のほか、いろいろな甘味メニューがあります。今回の目的は「栗」、夫婦それぞれ栗を使ったあんみつを注文しました。

■ クリーム栗あんみつ(抹茶アイス)(792円)

夫は、抹茶アイスが乗ったクリームあんみつを選びました。寒天、塩豆の上に昔懐かしい缶詰のミカン、黄桃、パイナップル、チェリー、そしてバナナと求肥の乗ったあんみつ、あんは楽しみしていた栗あんです。

ねっとりとした栗あんは甘くてなめらか、栗あんの甘味だけで寒天が美味しくいただけます。シロップ漬けのフルーツは少し酸味が、豆は塩気があり、栗あんの甘みとのバランスを取るようにしていると思いますが、若干甘みが強いように思いました。

あんみつの蜜は、栗蜜とのこと案内でしたが、蜜そのもは栗の風味が弱め、シロップ漬けフルーツのシロップの味が勝り、酸味が効いていました。

特に美味しかったのはアイスクリーム。自家製とのことですが、使われているミルクが上質なのか、ミルクの味わいが濃いアイスクリームでした。

■ 栗あんみつ(682円)

妻はシンプルに栗あんのみが乗ったあんみつにしました。アイスクリーム以外は、クリームあんみつと同じ素材が入ったあんみつでした。

特に美味しいと思ったのは、求肥と栗あんの組み合わせでいただいた時。この栗あん、お餅と相性が良いように思いました。

想像以上に栗あんが甘かったのですが、寒天、求肥と組み合わせていただくにはちょうどよく、最後まで飽きずにいただきました。

年間通じて栗あんのあんみつが食べられるのは小布施ならでは。小布施に行った時には各店の栗あんのお味を比較するのも楽しいと思います。

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