コンラッド香港の広東料理店「金葉庭」で、休日の朝、飲茶ブランチのサービス「Dim Sum Breakfast」があると知り、出発前に日本からメールで予約して行ってきました。
あまり大きなレストランではない上、大変人気があるサービスなので予約は必須とのこと。香港に行く前、日本からホテルにメールで予約をお願いしてみたところ、すんなりと予約が入りました。
夫婦ふたりと小人数での予約だったからでしょうか、普段はとても予約が入れにくいと聞いていましたので拍子抜け。短い旅行期間中に予約が入ったのはとても幸運でした。
コンラッド香港は、MTR金鐘駅直結のショッピングセンター「パシフィックプレイス」の中にあるので、香港内のどの地域のホテルに滞在していても行きやすく便利です。
朝早い時間のパシフィックプレイスは、お店は開店前、休日でオフィスはお休みと、人通りが少なく閑散としていて、昼間とは全く違う雰囲気でした。
「金葉庭」はロビーフロアのひとつ下、売店やベーカリーと同じフロアにあります。飲茶ブランチ「Dim Sum Breakfast」は、土日祝日の9時~11時の2時間、ランチタイム前の短時間のみのサービスです。
「Dim Sum Breakfast」はホームぺ―ジなどに案内はなく、私たち夫婦は行った方のブログでサービスを知り、ホテルに問い合わせて予約したもの。当日「金葉庭」に行ってみても店頭にも案内はなく、知る人ぞ知る限定的なサービスのようです。
入口付近で予約の名前を告げ、席に案内してもらいました。開店時間に伺うと、最初のお客さんだったようで、レストラン内はまだお客さんのいない静かな空間でした。
その後、次々と予約お客さんがお見えになり、最終的にはすべてのテーブルにお客さんが座っていましたので、相当の人気のあるサービスなのだと思います。
飲茶ブランチのメニューです。最初に茶葉の種類の希望を聞かれ、お茶をオーダー、お茶を飲みつつメニューを見ていただくお料理を決めます。
飲茶ブランチ「Dim Sum Breakfast」は、メニューの中から好きなものを注文して楽しむオーダー式の食べ放題。点心、粥・麺・飯、甜品(デザート)計22品から好きなだけオーダーできます。
最初のページは「精選尊貴點心」(プレミアム点心)の紹介。このページのお料理だけは別料金ですが、金箔を乗せた蝦餃子が108ドルなど、「一度は食べてみたい」と思うお料理が並んでいます。
いわゆる点心類は見開きで13種類。叉焼包や春巻、タロイモのコロッケの他、
牛肉球や小籠包、湯葉巻きなど定番メニューが用意されています。
主食類は、炒飯、お粥、撈麺など、種類が異なるのがうれしいところ。
デザートは、あずき・くるみ・杏仁のおしるこにマンゴープリン、どれをいただくのか迷ってしまうほどの魅力があるものばかり。(迷ったら全部と言ってしまいそう・・・)
テーブルセッティングが美しいのは、高級店での証。テーブルクロスに畳みしわがありません。
テーブルの中央には、辛みと醤油が用意されました。
取り分け箸の隣にあるものは何?とふたを開けてみると、爪楊枝が入っていました。
飲茶をいただく時のお茶は、普洱、水仙、香片、鐡観音など、好みの物を選べるほか、プレミアムティーとして高価な茶葉からも選べます。
妻は、くせのすくない壽眉 や水仙が好み、この日は、壽眉をお願いしました。
10分ほど待つとお料理が運ばれてきました。
最初は蒸篭に入った蒸し物から。
■ 特製鮑魚焼売皇
豚肉焼売鮑乗せです。ジューシーな豚肉がとにかく美味しい焼売です。
■ 山竹牛肉球
牛肉団子に湯葉をまとわせたもの。パクチーのアクセントが効いていてさっぱり味。
■ 灌湯上海小籠包
肉汁たっぷりの小籠包、いただく時に穴をあけてしまって・・・肉汁を満喫できずしょんぼり。
■ 菜苗帯子餃
帆立の蒸し餃子です。淡白ながら帆立の甘みが楽しめる餃子。
■ 鮑汁蝦肉鮮竹巻
海老ミンチの湯葉巻き。湯葉もソースも美味しく・・・これはご飯と一緒に食べたいお味です。
続いて揚物が運ばれてきました。作りたてというのが明らかにわかる熱々度合、ここまで出来立てなのも珍しいと思います。
■ 杏香炸蝦筒
海老ロールのアーモンド揚げ。衣がアーモンドスライスというぜいたくなエビカツ、アーモンドが香ばしく美味しい。
■ 彩虹蝦春巻
海老春巻きです。改めていただいたものを見てみると、海老の点心ばかり・・・夫婦ともに海老好きです。
■ 茘蓉芋角
タロイモのコロッケ、中身は豚肉でした。ホクホクのタロイモにサックリあがった衣が美味しく・・・おやつに日本で食べられたらいいのにと思う美味しさ。
ここまでで点心8品。最初は「全種類食べたい」と思う勢いでしたが、この後、主食とデザートもと思うとそろそろ限界。主食を選んでオーダーしました。
■ 炒飯(金葉庭炒飯と梅菜揚州炒飯)
レストランの名前がついた炒飯と、海老、豚肉入りの揚州炒飯の2種類、どちらかにしておきたいと思ったものの、味見はしてみたく、両方オーダーしたもの。
ここまでいただいた飲茶の分量を考えるとたくさんはいただけないもの、スープ碗に盛られた1人分の量で供されたのは◎、これならいろいろな種類が楽しめます。
どちらのチャーハンも味に個性があり、どちらも◎。炒飯単品でも満足できるのではと思うほどのお味です。
■ 鮑魚汁撈麺
汁なし麺です。細い卵麺をソースで和えたもの。ちょっと味が濃いめ。
■ 鮮瑤柱金菇〇伊麺
えのきと貝柱の伊府麺、柔らかくてコシのない平面の焼きそば、スープを吸わせてもっちとした食感を楽しみます。
伊府麺はユナイテッド航空ビジネスクラスのメニューでよく見かけますが、いつものびのびで「これが正しいお料理?」と疑っていました。こちらで伊府麺をいただいてみると、やっぱりのびのび。ソースや具材のうまみをしっかりすった麺を楽しむものであると今回知りました。
■ デザート
最後は3種類のデザート、左側から、黒ごま、アーモンド、胡桃のお汁粉。いずれも濃厚なお味で美味しくいただきました。
お勘定は夫婦で739.20ドル。「Dim Sum Breakfast」は1人288ドル、そのほか、お茶代1人28ドル、テーブルの上に置かれていたソース代40ドルという内訳、サービスチャージ10%でした。
お茶のお代わりをしたく、湯を指していただきましたが、2煎目も香りがしっかり残っていて美味しくいただけました。
広いホールの賑やかなご家族連れに囲まれていただく飲茶も香港らしいのですが、こういった落ち着いた空間で夫婦で優雅にのんびりと美味しい飲茶をいただけるのはうれしいもの。オーダー式で出来立ての美味しいものを少しずつ楽しめたのが良く、次回もこちらで朝食飲茶を楽しみたいと思いました。
点心類は季節によって変わるとのこと、他の季節にもまた来てみたいと思うサービスでした。
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