2019年10月キャセイパシフィック航空成田ー香港(NRT-HKG)ビジネスクラス【搭乗記】機内設備

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2019年10月の香港旅行では、キャセイパシフィック航空のビジネスクラスに搭乗しました。普段ユナイテッド航空を中心としたスターアライアンス各社のフライトを利用しているのに、なぜかというと・・・

昨年7月に、このようなセール情報を見つけたからです。

キャセイパシフィック航空は、2019年に日本就航60周年を迎えそれを記念した「スペシャルセール」を実施。日本各地と香港や東南アジア、ヨーロッパ、オセアニアを結ぶ路線がこれまで見たことがないくらいのスペシャル価格で提供されていました。

例えば、

[香港行きエコノミークラス往復]3名6万円(羽田空港発便の場合2名で6万円)
[香港行きビジネスクラス往復]1名6万円(2名以上の利用)
[東南アジア行きエコノミークラス往復]2名6万円
[ヨーロッパ行きビジネスクラス往復]2名60万円
[オセアニア行きビジネスクラス往復]3名60万円

諸費用、サーチャージは別途必要ですが、破格の価格設定。思わず、休めそうな日程で予約できる日を検索し・・・夫婦で6万円の香港行きビジネスクラスをポチッとしてしまいました。

その後、香港では民主化デモが勢いを増し、警察との衝突が繰り返されるようになりましたが、そんな中10月に香港に行ってきました。

出掛けたのは10月豪雨の次の日。前日は公共交通機関がマヒし、成田空港は大混乱だったようですが、出発日は高速道路の土砂崩れも復旧、無事出発できました。

成田空港の混乱の様子は以前のブログで紹介しています。

いつもは第一ターミナルを利用していますが、第二ターミナルの利用は久しぶり。しっかり下調べしていったものの、ターミナルが異なると勝手が違って戸惑うことばかりでした。

手荷物検査、出国審査を終え、ターミナルの中に入ると、本日搭乗予定の機材はスポットですでに待機していました。

今回はワンワールドの航空会社なので、JALさくらラウンジで搭乗までの時間を過ごしてから搭乗口へ。(JALさくらラウンジも満喫しましたので、後日のブログ記事で紹介します)

搭乗時刻に搭乗口に行ってみると、すでに何人かの方が並んでいました。皆さん慣れておられるのか、きちんとルール通りに並んでいて、ユナイテッド航空で見かける混乱はありません。

列の入り口はこちらですね。ビジネスクラスのお客様とキャセイのマルコポーログラブのゴールド・シルバーメンバー、ワンワールドの上級会員が同じ順番のようです。

今回のフライトでは、長距離路線用の新型ビジネスクラスの機材にあたりました。日本就航60周年記念のビジネスクラススペシャル運賃が適用されたフライトは、成田発限定で羽田発が選択できなかったのですが、その理由は新旧機材の違いによるものと思っていました。成田発でも新型にあたるならば、お買い得だったと思います。

搭乗した機材は「リバースヘリンボーン型」、全てのシートが通路に面しているので、どの席に座っても通路に出やすく、そして、窓側の1列席はシートが窓の方向に向いて配置されているので独立性があるように感じます。

窓に向かって座る形式の場合、通路を歩く人との目線が合いにくく、プライバシーがほどよく保たれると座ってみてわかりました。これはこの配置のメリットですね。

席が斜めに配置されている場合、テーブルは前から引き出しができませんが、どこにあるかというと・・・テーブルは脇から引き出して使います。

テーブルは、折りたたまれた状態で脇の台座の部分に収納されており、引き出し、広げて使います。ドリンクなどを楽しむだけでしたら、たたんだままでも利用できますので、場所を取らず使い勝手は◎です。

窓際には小物入れがあります。手元に置いておきたいカメラやPC、ガイドブックなどを収納できる手頃な大きさで便利でした。

足先が狭くなっている構造ですが、足元のスペースは思ったよりも広々、足を延ばしても不自由はありません。ベットにしたときに壁側と隙間なくスペースが作られるのが広々と感じられるポイントだと思います。

脇にはヘッドフォン置き場もあります。ここには、スマートフォンやイヤフォン、眼鏡などの小物類も収納できます。

小さいながらも鏡付きというのもポイント。リップなどの簡単な化粧直しにはこれで充分。

コントローラーは壁についているパターン。背もたれ、フットレスト、座席前後移動の3ボタンですが、適度な角度の調整が可能。読書灯も使いやすい角度でした。

シートには15.4インチの個人用モニターが付いて、オンデマンドで映画などのプログラムを楽しめました。画面を使うと外の景色が見えなくなりますが・・・搭乗中はさほど気になりません。

また、写真はありませんが、パソコン用の電源とUSBポートも設置されていて座席回りはビジネス対応もばっちりと至れり尽くせり。日系航空会社の座席回りに近い気遣いがされていました。

座席の脇にはドリンクホルダーまで。機材が新しかったのも気持ちがよかったポイントでした。

出発準備が整うと、滑走路に向けて動き始めました。第2ターミナルから滑走路までの経路は普段見慣れた景色とは違っていたのも新鮮でした。

飛び立った後、手洗いの様子も気になって見に行きましたので紹介します。

新しい機材で内装がきれい。グレーの色合いで落ち着ける空間です。

そして、個室に窓が付いています。ここから外を眺める時間はほんのわずかではありますが、窓があると、お手洗いの閉鎖的な空間にも開放感が得られ気持ちがよいですね。

アメニティはオーストラリア産の自然派化粧品ブランド「ジュリーク」でした。

中・短距離用のビジネスクラスシートの機材になるものと覚悟していただけに、想定外に快適な機材にあたり、うれしい限り。快適な座席回りに香港までの所要時間がいつもよりもずっと短く感じられました。こんなに快適な機材であれば、香港乗り継ぎの長距離路線にも搭乗してみたい!もっと乗っていたかったと思いました。

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