大晦日の夜は、世界各地で新年を迎える瞬間に花火が打ち上がりますが、シドニーのカウントダウン花火は華やかさと規模の大きさでとても有名。そんな花火をホテルの部屋から鑑賞することができたら、と憧れるもの。
シドニー湾にかかるハーバーブリッジやオペラハウスが見られるハーバービュールームがあるホテルはサーキュラ―キー地区にいくつかあります。
有名なところでは・・・
- シャングリラホテル シドニー
- フォーシーズンズホテル
- パークハイアットシドニー
- インターコンチネンタルシドニー
など、高級ホテル。ホテルのホームページには、「これぞシドニー!」という眺めの写真が紹介されていて、一度は宿泊してみたいと憧れるホテルばかり。年末年始のシーズンは、カウントダウン花火がホテルの部屋から鑑賞できるのでとても人気があります。
ホテルの部屋から花火鑑賞ができる部屋は数が少なく希少価値ありで年末年始の宿泊料金は高騰、さらに、年末年始は最低滞在日数を3泊~5泊としているホテルが大半、それでも人気があるので、数カ月前には満室になり、予約がなかなかできません。
特に、サーキュラ―キー周辺は高層ビルがたくさん建っていますので、遮るものなくハーバーブリッジとオペラハウスの両方を見渡せるお部屋はさらに希少、フルに見渡せるお部屋は1泊30-35万円くらい、最低滞在日数が3泊ですと100万円程度の出費になりますので、とても手が出せません。
そうはいっても、部屋から花火鑑賞したいもの、お手頃価格で花火鑑賞ができるホテルはないかと、トリップアドバイザーやエクスペディアの口コミやシドニー旅行記のブログなどをあたってみたところ、ウールルームルー地区にあるホテルからハーバーブリッジやオペラハウスが眺められるという情報を見つけました。
カウントダウン花火を観賞するために宿泊したホテル
今回利用したホテルは「シドニーブールバードホテル」です。
トリップアドバイザーに「ハーバービュールームからはハーバーブリッジとオペラハウスが見渡せる」とコメントされている方が複数あったのが決め手。ホテルホームページやトリップアドバイザー、宿泊した方のブログの写真を探して確認・・・確かに、ハーバービュールームの眺めがよさそう。
さらに、建物が海側に平行して建てられているので、海側と街側に向いたお部屋が半々、海側のお部屋の大半からはシドニー湾が眺められることがわかりました。
その後、ホテルホームページで部屋タイプを検索、Deluxeのカテゴリーを選ぶと上層階のお部屋がアサインされることもわかり、遮るものがなさそうな上層階の部屋がアサインされるDeluxeカテゴリーで予約することに決めました。
年末年始期間を指定して空き状況を検索してみると、Deluxeカテゴリーのハーバービュールームの空きがあり、年末年始期間の最低宿泊数が2泊と短め。2泊税込で1,000ドル(当時のレートで7.8万円)で予約ができました。
サーキュラ―キーにあるシャングリ・ラ シドニーでオペラハウスとハーバーブリッジが眺められる「プレミアシドニーハーバービュールーム」が年末年始の時期1泊35万円程度であることを考えると、1/10程度、お手頃価格でした。
(ただ・・・年末年始の時期でなければ1泊2万円以下の中級クラスのホテル、建てられてから年数がたっている年季が入ったホテルですので、設備はそこそこ。予約した価格にはプレミアム料金が含まれていました。)
ホテルの立地
シドニー中心部の東側ミュージアム駅とキングスクロス駅の中間地点、ウイリアムストリート沿いにあります。
ホテル予約や部屋の様子などの詳細は、別記事で紹介しています。
デラックスハーバービュールームからの眺め
アサインされた部屋は、窓が2部屋分ある横長の部屋、窓が大きくとられています。山火事の影響もあり、日中に白い靄がかかったような眺めでした。
窓の外には、ハーバーブリッジとオペラハウスがこの位置、この距離で見渡すことができます。
窓からの眺めは、右側にポッツポイント地区が見え、
左側にハーバーブリッジとオペラハウスが見えます。
ホテルは高台にあり、ホテルの北側(シドニー湾側)には高い建物がなく、海に向かって下る斜面になっているので、遮るものがありません。トリップアドバイザーの口コミ通りの眺めで安心しました。
部屋から鑑賞する花火
大晦日は早めにホテルに戻り、花火鑑賞の準備。夕食は日本から持参したインスタントカップ麺の「年越しそば」。インスタントとはいえ、涼しいホテルの部屋で熱いそばをいただくと、大晦日の気分が高まりました。
周囲が暗くなると、ハーバーブリッジとオペラハウスがライトアップできれいに光りました。ホテルからシドニー湾まではそれなりの距離があるので、遠くに小さく見えるのかと思っていましたが、思ったよりも大きく見える位置関係で良かったと思いました。
「NYE」のリーフレットで花火の打ち上げ位置を確認すると、シドニー湾内では5か所から花火があがるとのこと。ホテルの窓から見える範囲からすると、5か所のうち、東側3か所の花火が見られそうです。
シドニーで開催される大晦日のイベント情報は「NYE」の公式サイトに詳しい情報が掲載されています。最新情報もサイトで確認できるので、両方を活用すると便利です。
事前に調べておいた情報では、大晦日に打ち上げられる花火は2回。21:00 に上がる花火は、小さいお子さん向けの花火「Family fireworks」、新年を迎える瞬間に上がるカウントダウン花火は、「Fireworks display」。同じ場所で時間を変えて2回花火の打ち上げが行われるので、最初の花火は撮影の練習、2回目が本番の気持ちで臨みました。
以下、花火の様子を写真で紹介します。
21:00 「Family fireworks」
1回目の花火は21時から8分間ほど。ホテルの部屋からは、想定通り、3か所で上がる花火を観賞できました。
花火の写真をきれいに撮影したいと思うと、8分間はあっという間。カメラの設定を「花火モード」にした上で3か所の打ち上げ場所から上がる花火にピントを合わせて写真撮影。撮影に力を入れ過ぎて実物をあまり見ていないの気が付き・・・次の打ち上げの時には気を付けようと思いました。
0:00 カウントダウン花火「Fireworks display」
カウントダウン花火は日付が変わった夜中の0時から打ちあがり、20分弱の間打ち上げが続きました。21時の「Family fireworks」よりも打ち上げ時間が長く、ハーバーブリッジそのものからも打ち上がる迫力ある花火です。
ホテルの部屋から見える範囲全体で撮影してみました。ちょうど3か所から打ちあがる花火が見えました。
3か所花火が一緒に観賞できるのは遠くから鑑賞する時の特権。3か所でそれぞれ違うデザインの花火が打ち上がるのを観賞できるのはとても楽しく、興奮しました。
ハーバーブリッジそのものに仕掛けられた花火の打ち上げも始まりました。ここが一番華やか、そして迫力もあります。
とにかくいろいろなデザインの花火が上がるので、どの打ち上げ場所の花火を見たらよいのか迷ってしまいます。
その後も、形も色も違う花火が次々に打ち上げられていきます。
フィナーレに近づいて来たのか、ハーバーブリッジにから上がる花火の種類が多く、華やかになってきました。
次から次へと違うデザインの花火が上がるので、目が離せない20分間でした。
まとめ
一度はホテルの部屋からシドニーのカウントダウン花火鑑賞してみたいと探し当てたホテルは、情報通り遮るものがない眺めで眺望抜群。アウトドアの鑑賞スポットで多くの人が集まる人混みの中、席取りをしながら長時間過ごす必要はないのはとても楽。打ち上げが始まる時間の直前までホテルでくつろげるのは快適で、心行くまでカウントダウン花火を満喫できました。
「いつかは、サーキュラ―キー付近の高級ホテルの部屋から花火を」と夢に見ていましたが、今回の「シドニーブールバードホテル」はお値段と見える景色のバランスがよく、1泊4万円以内でのお値段なら大満足。気軽にホテルの部屋から花火鑑賞の夢が実現できました。
2020-2021年の年越カウントダウンもシドニーで過ごしたいと特典航空券の予約をしていましたが、コロナ禍の状況を鑑みると、この年末年始の時期では、海外渡航は難しいと思われます。折角予約が取れた特典航空券ですが、年末年始の旅行は断念。航空券・ホテル予約はそろそろキャンセルしようかと思っています。かれこれ海外旅行に行かない期間が6カ月以上になりますが、ここまで海外に行っていないのは何年ぶりのことでしょうか。
国境をまたがる移動が安心してできる日が早く来ることを願っています。
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