歴史的建造物をリノベーションした新スポット「大館」は見応えのある博物館とアートスポット

海外散歩

香港では歴史的な建造物を保存して活用していく活動が盛ん。公的な施設をリノベーションしてショッピングセンター&アートギャラリーに改装した「PMQ」や公団住宅をユースホステルと博物館に改装した「美荷樓(メイホーハウス)」などが有名、観光スポットとして多くの方が訪れています。

中環にあった歴史的建造物「旧警察本部」を改装して博物館とアート展示の場所となった「大館」が2018年にオープン、今回の旅行で初めて出かけてみました。

中環のヒルサイドエスカレーターを登っていくのが一番わかりやすい行き方ですが、砵典乍街(石板街) を登っていくのもお薦め。石畳の階段を上ると香港らしい景色が楽しめます。

ヒルサイドエスカレータからつながっている入り口から中に入りました。

■ 警察總部大樓 (Police Headquarters Block)

一番大きな煉瓦造りの建物は、旧警察本部です。

建物はきれいに改装され、博物館として、昔のパトロールの様子や警察の採用制度の展示があったり、カフェやショップに生まれ変わっています。

館内には至る所に案内図がありますので、以前はどんな建物だったのかなどがよくわかります。

■ 營房大樓 (Barrack Block)

こちらは、警官や軍曹の宿泊施設だった建物。昔の生活の様子が分かる展示があったりするほか、こちらにもショップが入店しています。

■ 中央裁判司署 (Central Magistracy)

裁判所のあった建物も残っています。きれいに改装されていますが、建物の構造は昔のまま。

裁判を受ける前に留置されている場所や

お手洗いなどが、当時のまま残されています。

こちらは裁判所の法廷。什器は再現されたものですが、裁判の行われる様子がアニメーションで紹介されていて、裁判の雰囲気が分かります。

裁判官や証人の着席位置が示されていて、「裁判官ごっこ」もできるようになっています。見学者は裁判長の席に立ち記念撮影していたりました。

■ B座(Hall B)

当時の監獄も残っていて、中に実際に入ってみて、囚人の気持ちを体験することができるようになっています。

全般に当時の様子をアニメや影絵で再現するなど分かりやすい展示、お子さんや英語や中国語が母国語でない方でも昔の警察や裁判所、監獄の様子などを理解できるようになっていました。

リニューアールされた建物はとてもきれいでフォトジェニック。博物館としても、話題のスポットとしても楽しめるところ、中環で時間がある時にお薦めの場所です。

大館(Tai Kwun)
香港中環荷李活道10號
10 Hollywood Road, Central, Hong Kong

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