韓国・ソウルの玄関口である仁川国際空港を利用する際、前泊・後泊やトランジットで「どこに泊まろう?」と悩んだことはありませんか。
今回のシアトル旅行はソウル経由のアシアナ航空のフライト。復路でソウル1泊のトランジットが必要なスケジュールになり、空港から2駅の「雲西(ウンソ)」エリアにある 「The Time Hotel」 を選んだところ、これが驚くほど快適でコスパ抜群でした。
空港直結ホテルも便利ですが、「安くて、清潔で、便利」を求めるなら雲西は最高の選択肢、実際に宿泊して感じた魅力を詳しくご紹介します。
雲西(ウンソ)ってどんな場所?
雲西(Unseo)駅は、仁川国際空港から空港鉄道で2駅・約5分。空港から近いにもかかわらず、地元感のある落ち着いた街並みで、観光地とは異なる“生活感”が魅力です。
空港からは空港鉄道の「一般列車」に乗車します。空港鉄道なので、エスカレータやエレベータなどの設備があり、スーツケースでも楽々移動できます。
雲西駅の始発電車は朝5時台と早く、早朝便にも間に合うほか、夜は24時台まで運行されていますので深夜到着でも心配不要。
雲西には、空港ターミナル内ホテルより安いホテルが多数あり、アクセスも良い・・・「空港直結ホテルでなくてもいい」と思わせてくれる街です。
駅周辺の便利さが抜群!
雲西に泊まって驚くのは生活インフラの充実度。
駅前の景色は、山手線駅前といった雰囲気。大通り沿いにビルが立ち並び、1階には飲食店、物販店などがある街並みです。
飲食店、コンビニエンスストアなどが勢揃い
駅周辺の繁華街には、韓国料理店はもちろん、カフェ、スイーツショップなどがあり、24時間営業のお店もあります。
コネストで駅近くの飲食店を検索してみると、このような状態。飲食店のほか、コンビニエンスストアも日本と同じくらいの間隔であり、深夜や早朝でも軽食や飲み物の購入ができます。
そのほか、便利と思ったのは100円ショップとスーパーマーケット。
ダイソー(100円ショップ)
雑貨、化粧品、食品など、日本の100円ショップと同様の商品ラインナップ、旅行中に「あ、これ欲しい!」と思った時には便利。韓国コスメをお土産に購入といった使い方もできます。
ロッテマート(大型スーパー)
大型スーパーマーケットの「ロッテマート」もあります。食料品のほか衣料品などもある大き目の店舗、お弁当や総菜などを購入して夕食にしたり、お土産のお菓子を購入したりと旅行者にももうれしい店舗。
「空港近く=何もない」というイメージを覆す便利な街です。
「The Time Hotel」とは?
今回宿泊したThe Time Hotelは、Expediaで予約。ホテルという名前でありながら、実態としてはサービスアパートメントタイプの宿泊施設。
一般的なホテルとは異なり、キッチンや洗濯機などの設備が室内にありますので、長期滞在も可能、「ホテルの手軽さ」と「自宅のような暮らしやすさ」を兼ね備えた、まさにいいとこ取り。
ホテルのある建物の1階は飲食店、上層階がホテルですが、アパートとして使われている区画もあるようでした。
雲西駅から歩いて10分ほど。大通りには歩道と信号がありますのでスーツケースを持っての移動も問題ない道のりでした。
チェックインは機械で
ホテルと思って予約していたので、最初に驚いたのは、フロントがなく、機械でチェックインするということ。
ホテル名が表示されていましたが、中にあるのは自動チェックイン機のみでスタッフのいるフロントはありません。チェックイン機に予約氏名などを入力して手続き完了、エレベータで指定されたフロアにあがりました。
室内設備が想像以上に充実!
部屋に入ってみると、ここはホテルというよりも独り暮らし用のワンルームマンションといった趣の部屋と思いました。
ベット・リビングスペース
部屋はワンルームのスタジオタイプ、居室の中にベット、ソファ、キッチンがコンパクトに配置されています。
部屋の中央にダブルベットが1台置かれている状態、一般的なビジネスホテルよりはゆったりとした造りです。
ベットの隣には2人掛けのソファがあり、くつろげるスペースもあります。
ソファの脇の扉を開けてみると、中はクローゼット。
クローゼットの中にはデスクスペースがあったりと、コンパクトにまとまっています。
壁側にはテレビと収納棚、こちらも機能的に作られています。
キッチン
キッチンスペースには、流し台のほか、IHコンロ、電子レンジ、湯沸かしポットなどの設備、そして洗濯機まで。
流し台の下には、まな板、包丁、鍋などがありますので、自炊が可能。
お皿やコップ、カトラリーも揃っていますので、そのまま生活ができる状態です。
冷蔵庫は?とキッチンの流し台横のクローゼット風の扉を開けてみると、大型冷蔵庫が造り付けの形で収まっていました。中にはサービスのミネラルウォーターもあります。
下側は大型の冷凍庫、一人暮らしでもここまで大きな冷蔵庫は不要ではと思うサイズです。
洗濯機
キッチン流し台の下部分には全自動洗濯機も完備、洗剤などの消耗品の用意がありますので、長期滞在や旅行中の洗濯に使えます。
実際に使おうと思って困ったのは、表記は韓国語しかなかったこと。仕方なく、Googleレンズを活用して翻訳しながら使いました。
どこに干すのかと思いあぐねていると、引き出しのひとつが物干し台になっていました。この構造には驚き、広げると結構たくさんのものが干せるサイズ、機能的だと思いました。
バスルーム
バスルームは、ユニットバスではありませんが、洗面台、トイレ、シャワーブースが1か所にまとまった構造。
洗面台は小さめですが、不自由はありませんでした。
タオルのほか、ドライヤーなどもあり、綿棒、歯ブラシなどホテルと同様のアメニティの用意があります。
シャワーブースは標準的な広さ。
シャンプー、コンディショナー、ボディソープもあり、シャワーの水圧も問題なく、使い勝手に支障はありません。設備は全体的に新しく清潔感があり安心して利用できます。
Stylerとは?
室内にあって、どんな設備なのかわからなかったのが、これ。冷蔵庫のような外観ですが・・・
扉を開けると、ハンガーがかかっていて・・・「ん?これ何?」
扉に書かれている商品名「LG Styler」で検索してみると、衣類ケアができる家電製品であることがわかりました。衣類や小物についたニオイやシワ・花粉・ダニ・菌・ウィルスなどを自宅で簡単にリフレッシュすることができる機械、スーツやコート、洗濯しづらい衣類もまるで洗い立てのように仕上げることができるとの触れ込み。
試しにと、旅行中に着ていたクライミングパンツを掛けて一晩おいてみると、しわが取れたような気がしないでもない・・・コートなどで試してみると実力がわかったのかもしれません。
使い方のわからない設備もありましたが、ここまでの設備が揃って、宿泊料金は1万円を切る水準ととてもリーズナブル。コスパの高さに驚きました。
「The Time Hotel」に泊まってみた感想
結論から言うと、「The Time Hotel」は「掘り出し物」と思えるホテルでした。
- 一般的なホテルよりも部屋が広く、スーツケースを広げても余裕
- 室内にキッチン、洗濯機などがあり、簡単な自炊も可能
- Wi-Fiも安定、仕事もできる
- 価格は空港ホテルの半額以下
「清潔感があり安くて快適」という理想のトランジットホテルに出会えた気分です。
雲西周辺のホテルがトランジット利用に最適な理由
雲西をおすすめしたい最大の理由を整理すると・・・
- 空港まで2駅で移動ストレスなし
空港鉄道でサッとアクセス、タクシーでの移動は不要 - 早朝便搭乗、深夜便到着でも大丈夫
始発が朝5時台、夜は24時台まで運行しているので、早朝・深夜フライトでも問題なし - お手頃価格のホテルが多く予約しやすい
雲西はトランジット需要が高く、ホテルが豊富
「空港直結ホテルに宿泊しなくても安心してトランジットできる」そう自信をもって言える滞在でした。
2024年9月のトランジットの時も「雲西」のホテルに宿泊しています。
仁川空港周辺でホテルを探している方には、ぜひ一度「雲西」と「The Time Hotel」を検討してみてください。次回の旅行がさらに快適になるはずです。
2025年8月シアトル旅行の記事は、旅行記でスケジュールとともにまとめて紹介しています。↓
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