2025年8月アシアナ航空ソウル仁川ーシアトル(ICN-SEA)OZ272ビジネスクラス【搭乗記】機材はB777、韓国食『サムパプ』を楽しみ快眠できる時間帯のスケジュールでお薦め

エアライン

2025年8月シアトル旅行で利用したアシアナ航空の仁川(ICN)発シアトル(SEA)行きフライトの機材は Boeing 777、残念ながら最新型ではないもの。

昨年のニューヨーク旅行ではA350の最新型に搭乗したため、B777の機内設備は若干見劣りしたものの、機内サービス・食事・アメニティがしっかりしており、しかも、シアトル便は18時過ぎの出発で夕食→睡眠と体調のリズムにあった時間帯のフライトになり「快眠」できる体に優しいフライトでした。

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座席と機内設備、アメニティ

B777の座席は、「ビジネススマーティウム」仕様、どの座席からも通路に出やすいスタッガード方式の配置。

今回は夜間のロングフライトですが、この機材に搭乗するのは初めてでしたので、窓側のひとり席に夫婦で縦並びに予約して座りました。

シート

「ビジネススマーティウム」仕様のため、フルフラットになるシートで、シートの自動調整ができるタイプ、しっかりしたフットレストとランバーサポートがあるので、好みの座席姿勢にセットすることができます。

なにより、フルフラットになるのはありがたいもの、夜間のフライトではこれが重要、到着後もすぐに活動ができます。

モニター & エンターテイメント

15.4インチのパーソナルモニターがあり、映画・テレビ番組・音楽がそろっており、韓国映画・英語映画双方のラインナップがそこそこ。ただし、日本語対応のコンテンツが少な目のため、アメリカ往復すると見尽してしまうくらいの数なのが残念なところ。

画面の応答速度やリモコン・コントローラーの使いやすさは最新A350等には及ばないものの、十分実用的でした。

Wi-Fi

残念ながらこのB777には機内Wi-Fiサービスがありません。A350ではサービスがあるため、その点もちょっとがっかり。

機内でWi-Fiが利用できるかどうかでフライト中の過ごし方が大きくかわります。利用できる航空会社が増えているだけに、どうしても他社便を選びたくなってしまう点ではあります。

北米線ビジネスクラスの航空券価格を考えると安価なアシアナ航空は第一候補になるのですが・・・迷います。

電源・USB等

USBポート・AC電源の双方があり、スマホ・タブレットの充電に支障はありませんでした。

機内コンテンツが少ないことから、雑誌、映画などをタブレットに入れて持ち込むことになるため、電源の使いやすさは重要。座席横の設置場所にも問題なく、快適に利用できました。

アメニティ

機内で用意されていたアメニティは、スリッパ、ミネラルウォーター、ヘッドフォンの他、

アイグナー(AIGNER)製のアメニティキットが提供されていました。以前は布製のポーチであったものが、 合皮仕様 にリニューアルされており、質感・見た目に高級感が増しています。

ファスナーに社名が入っているなど、デザインは凝っています。

中身は、アイマスク・耳栓・歯ブラシのほか、アイグナーブランドのリップクリーム・ハンドクリームなどのスキンケア用品があり、必要なものは揃っていました。


「ビジネススマーティウム」の詳細は、アシアナ航空のホームページに情報が掲載されています。

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機内食

この便では 2 回の食事サービス がありました。搭乗後すぐに提供される夕食と到着前の軽めの食事(朝食スタイル)のものです。

機内食のメニューは、食事が紹介されている冊子とドリンクの冊子の2部構成です。

Dinner 夕食

韓国発の国際線らしく、アシアナ航空が力を入れている韓国料理が最初に紹介されています。この日のメニューは、アシアナ航空が最も得意としている「サムパプ」、肉を野菜に包んでいただくスタイルの食事です。

続いて洋食メニューが続きます。

洋食は、牛肉のステーキ、オヒョウのソテー、ローストダックからメインを選ぶもの。どちらにも魅力のあるメニューが揃っていました。

■ 前菜

テーブルセッティングの後、最初に前菜が運ばれてきました。

前菜はタコ、柚子の甘酸っぱいソースをかけていただくもの、さっぱりした味わいで色が進みます。

■ メイン

続いて、メインのサムパブです。葉野菜、ケランチム(茶碗蒸し)、キムチの副菜と、ご飯と牛カルビ焼き肉がセット。肉みそも添えられています。

甘辛い味つけの牛カルビがとても美味しいもの。

新鮮な野菜で肉とご飯を巻いていただくと至福のひと時です。

副菜の茶碗蒸し、キムチも美味しく、さらに、この肉みそが絶品、松の実なども入っていてこれだけでごはんが進むもの、日本でも購入できないかと思ってしまうほどでした。

食事の後はフルーツのサービス、

そして、韓国菓子のサービスがあり、食事を終えました。

おかず・副菜はしっかり温められており、キムチなどの発酵食品も鮮度がよく、野菜はシャキッとしていました。包みご飯として食べる体験は、韓国文化を感じられました。

さらに、テーブルセッティングが丁寧で陶器の器を使用。箸・スプーン類も韓国様式のものが用意されていて、しっかりした食事をいただいた気持ちになるもの、毎回機内食が楽しみになります。

Breakfast 朝食

朝食は、クレープ、オムレツ、おかゆと3種類からの選択。最後のおかゆが韓国料理です。

最初にフルーツプレートが運ばれてきました。ちょっと少な目ですが、1度目の食事から時間があまりたっていませんので、このくらいで充分。

ヨーグルト、ジャム、バターも添えられています。

全粒粉のパンを選びました。

メインはオムレツを選んだところ、マッシュポテト、ソーセージ、グリルトマトなどが添えられていました。

もう少し何かと思い、パンのお替りを。ピーカンナッツのデニッシュは甘味もあってデザート代わりになりました。

食後にはコーヒーをいただきました。

味や盛り付けは控えめ、消化に優しい構成で、夜間の睡眠後・到着前の体のコンディションを考えた内容になっていました。

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フライトの時間帯は体調に優しいスケジュール

このフライトの最も大きな魅力は、夕方18時過ぎに搭乗し、その後、夕食後 → 就寝 →到着前食事という流れとなり、自然な生活リズムに近いこと。

  • 搭乗は夕方〜夜。離陸後間もなく夕食を提供 → 食事後はキャビンを暗くし、照明も落とされます。

  • 深夜帯はほぼ寝る時間として扱われ、CAさんも静かなサービスモードに切り替え。水や軽飲料の提供はありますが、特段サービスがなく、静かに眠りにつけます。

  • 枕・ブランケットの用意があり、フルフラットの座席は、眠りやすく、快適な時間を過ごせます。

  • 朝の食事のサービスはあらかじめオーダーしておくスタイルのため、到着1時間半前まで眠れること、そして、サービスをパスすれば、ぎりぎりまで眠っていられることもメリットです。

結果、翌朝の到着時に体調良好。時差の影響も少なく、最初の一日を比較的フレッシュにスタートできました。北米線のフライトでは機内で眠っておかないと次の日がつらいもの、アシアナ航空のこのフライトではゆっくり眠っていられるのが良い点でした。


2025年8月シアトル旅行の記事は、旅行記でスケジュールとともにまとめて紹介しています。↓

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