海外旅行先からの日本への国際電話、格安で利用できる「LINE Out」を使ってみました

Tips

年末年始のシドニー旅行中、急遽日本への国際電話をかける必要が生じ、初めて「LINE Out」を国際電話で使ってみました。「LINE Out」の利用には、アプリのダウンロード、コールクレジットの購入など事前準備が必要ですが、準備は思いのほか簡単、固定電話や携帯電話へ安く国際電話が掛けられ、助けられました。

ちなみに、オーストラリアから日本の固定電話あての通話料金は、1分3円。10分でも30円と日本国内で利用する携帯電話の通話料金と比べても安い国際電話とは思えない料金水準でとても驚きました。

海外旅行の時には、現地で電話を使いたくなる機会がままあります。海外旅行前に設定しておくと便利だと思いましたので、準備の流れなどを含め紹介します。

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LINE Outの国際電話を利用することになったのは・・・

シドニー滞在中、特典旅行の空席を見つけ、予約変更をした話はすでにブログで紹介済みですが、この時、ホームページから予約変更しようとしたところ、夫は手続き完了したものの、妻はなぜかシステムエラーとなり変更できないという事態に遭遇。予約変更のためユナイテッド航空へ電話をして確認することになってしまったことから電話を掛けなければならいないことになりました。

さて、ここで困ったのは、どこに電話をするかということ。

普段ならユナイテッド航空の1Kデスクに電話をすればよいのですが、空席を見つけたのは、日本ではなく、シドニー滞在中のこと。オーストラリア国内にもユナイテッド航空予約窓口があり、そこに電話する方法がありますが、もちろん会話は英語。今回の相談で、「予約の経緯」と「システム変更ができない」という込み入った事情を説明する必要があり、夫婦の英語レベルでは、事態を正確に伝え、適切な対応をしていただくことをお願いできる自信がありません。日本語で話ができる窓口に電話をかけるとしたら、日本かアメリカのユナイテッド航空窓口のいずれか。シドニーからはいずれも国際電話料金がかかります。

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オーストラリアから日本までの国際電話料金を確認

国際電話のイメージはとても高額、予約に関する相談は電話も長くなりそうで、最初に心配になったのはどのくらいの料金がかかるかということ。

早速、10分程度電話を掛けたとした場合の電話料金を調べてみると・・・

① ホテルの部屋の固定電話から

一番簡単なのは、ホテルの部屋から電話すること。料金支払いの方法の違いにより、電話料金が異なります。

● 部屋にチャージする方法 10分6,000円程度
● クレジットカードにチャージする方法 10分1,000円~1,700円(<時間帯により異なる)
(KDDIのスーパージャパンダイレクトを利用した場合:6秒ごとに10~17円)

② 日本から持参の携帯電話から

夫婦が日本で使っている携帯電話のキャリアは、NTTドコモ。国際ローミングサービス「WORLD WING」を利用すれば、日本への通話ができます。
● ドコモの携帯から 10分1,800円

といずれも結構な金額。ユナイテッド航空へ電話して手続きすると、スムースにできても10分程度、スーパーバイザー等への確認などが入ると20分近くかかることを考えると2,000~3,000円近くかかることになります。これで予約変更できなかったりしたら、目も当てられません。

③ LINEの通話サービスから

その他の方法はないかとネットで検索すると、LINEに国際電話で固定電話や携帯電話あてに電話が掛けられる通話サービスがあることを見つけました。

通話時間に制限があるものの無料で電話ができるサービス、有料通話なら制限がなく、1分あたり数円と安いらしいと分かり詳細を調べ始めました。

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LINEで国際電話が掛けられる「LINE Out」

LINEを活用している方にはLINEでの無料通話はお馴染みの機能ですが、LINEは、LINEのID保有者間の無料通話しかできないはず。固定電話や携帯電話への通話ができる「LINE Out」という機能があることを初めて知りました。そして、このサービスは日本国内あて通話だけでなく、海外にも掛けられることが分かりました。

LINE Outとは?

LINEを利用していない人とも無料通話ができるサービスで、固定電話や携帯電話にLINEから電話をかけることができます。サービスには、無料通話ができる「LINE Out Free」と有料通話の「LINE Out」の2種類があります。

「LINE Out Free」

「LINE Out Free」は30秒の広告を見ると無料になるもの、通話できる国、通話分数、通話回数に制限があります。制限は電話をかける国により異なりますが、日本の場合は、1回の通話あたり3分、5回までであれば無料です。

「LINE Out」

無料通話の対象国以外への通話や、無料通話を使い切った後、長い通話になる場合は、有料プラン「LINE Out」が使えます。「LINE Out」はプリペイド方式のため、あらかじめ「コールクレジット」を購入しておく必要があります。

有料のコールクレジットのプランには、必要な金額をあらかじめ指定して購入する方法と期間中上限分数や上限回数まで掛けられる方法(30日プラン)がありました。最低購入数は240クレジット(=240円)、今回はお試しでしたので、最低のコールクレジット240クレジットを選択しました。

決済は登録済のクレジットカードによる請求、手続き直後にメールが送られてきました。

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「LINE Out」通話開始までの流れ

利用開始までの手続きを紹介します。

  • STEP1
    LINE Outアプリのダウンロード

    LINEのサービス検索をするとダウンロードボタンが表示されますので、ダウンロードします。
  • STEP2
    コールクレジットの購入

    無料通話の通話時間や回数を上回る可能性がある場合は、コールクレジットを購入します。購入はプランを選んでタップするだけ。代金はあらかじめ登録しているクレジットカードから引き落とされました。
  • STEP3
    通話開始

    あとは普通に電話を掛けるだけ。画面には、Freeで電話できる回数やコールクレジットの残数が表示されますので、それを参考にして掛けられます。

    240クレジット購入、27クレジット利用で、残高213クレジットと表示されました。


説明を読みながら設定していき、わずか10分程度で準備完了、すぐに電話が掛けられるようになりました。

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通話記録など

コールクレジット購入の履歴や、通話利用状況は、それぞれ画面で照会できます。

最初の通話は、自分の携帯電話に掛けた記録、電源を落としていたので、電話がかからず、NTTドコモのメッセージが流れましたが、無料。2回目の通話は、「LINE Out Free」を使って本当に電話がかかるか、音声が聞こえるかを確認したもの。そして、3回目の通話がユナイテッド航空に電話をした記録、8分26秒の通話で、27クレジット(=27円)で国際電話が掛けられました。

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利用上の留意事項

格安で固定電話や携帯電話に電話が掛けられる「LINE Out」ですが、利用にはいくつかの留意点があります。

コールクレジットには有効期限がある

コールクレジットには180日の有効期限があります。最低購入数が240クレジットからとなるため、少しだけの通話利用の時には余ってしまうかもしれません。

しかしながら、海外から国際電話を利用する場合は、240円以上の料金がかかるケースが大半ですので、240円分購入してもなお、最安であることに変わりないように思います。

Wi-Fi環境が必要

LINEの機能を利用しますので、インターネットに接続可能な環境でないと電話ができません。日本国内の利用では問題ないと思いますが、海外では、携帯キャリアの海外ローミング接続サービス(ドコモであれば「World を申し込むか、SIMを購入してネット接続環境を用意する必要があります。

私たち夫婦の旅行スタイルでは、どちらも用意せず、インターネット環境へはホテルで接続するか、街中のFree Wi-fiを利用していますので、通話もその時に限られてしまいますが、Free Wi-Fiの環境も増えているので、さほど不便はないかと思います。

掛けられない電話番号がある

固定電話や携帯電話に電話が掛けられますが、緊急通報電話 警察110番、消防・救急119番に掛けられない他、0120から始まるフリーダイヤルにもかけられません。今回の予約変更ではユナイテッド航空1Kサービスデスクに掛けようと思ったのですが、0120から始まるフリーダイヤルの番号しか携帯電話に登録しておらず、仕方なく、一般会員向けの電話に掛けました。(普段、1Kサービスデスクにしか電話をかけていなかったので、一般会員向けの電話で応答されるオペレータさんの応対レベルが相当違うことを実感・・・以前のことを忘れていました。)

「LINE Out」が使えない国がある

国際電話で利用できると紹介しましたが、使えない国がありますので、注意が必要です。代表的な国としては、中国、シンガポール、韓国、香港、ベトナム、インドネシア、スペイン、フランスなど。渡航前にサービスの有無の確認をしておくのが必須ですね。

通話先国により料金に幅がある

アメリカは1分1クレジットですが、タイは1分6クレジットと6倍の開きがあります。従来の国際電話より安い料金体系であるのは間違いないのですが、料金体系を確認もしておくのも大切です。

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最後に

「LINE Out」を利用してみて、海外旅行先での電話環境を変える画期的なツールだと思いました。
今回の緊急事態では、簡単なオペレーションで国際電話をかけることができ、大変助かりました。

240クレジット購入して27クレジットしか使っていませんので、残りのクレジットは、今後予定しているフィラデルフィア旅行で有効活用するつもり。ホテルの送迎バスのピックアップ依頼の電話などで使えるかなと思います。

これまでLINEは、情報を勝手に読み込むなどの機能が多く、会社の姿勢について少々懐疑的に思ところがあり、あまり活用していなかったのですが、こんなに便利なサービスがあると知り、周囲で皆がLINE利用している理由が分かったように思いました。

利用してみて、普通の電話と変わらない使い勝手と認識、国内の通話も固定電話、携帯電話限らず割安で利用できるので、自宅の固定電話や携帯電話のプランを見直ししてもよいかなと思い始めました。通話を使わなくても3か月で240円のコールクレジットでいつでも電話ができるならば、携帯電話は受電専用に所有すると割り切っても良いかと思います。

時間のある時にもう少し研究が必要です。

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