最近、テレビ番組で頻繁に紹介されている「IVOホームズパスタ」、スープパスタのお店として知られ、その中でも圧倒的な存在感を放つのが名物の「絶望のパスタ」。
名前のインパクトとは裏腹に、「一度食べるとまた行きたくなる」「中毒性がある」と評判のお料理を食べてみたく、行列覚悟でランチに行ってみました。
開店前から始まる行列、その規模に驚く
出かけたのは日曜日のランチタイム、この日は開店時刻の10分前にお店のあるビルに到着。お店のある3階に階段を上がって行ってみると、すでに行列は3階の店舗入口かららせん階段を上り、5階付近まで伸びていました。
お店にはエレベータで行くこともできますが、行列ができる時間帯は、階段で3階まで上がり、らせん階段に沿って待つのが正解。エレベーターで上がると店内直結となるため、そこから一度外階段に出て並び直す必要があるので、注意したいポイントです。
1巡目に入れるかが分かれ道
開店と同時に、スタッフの方が手際よく順番に席へ案内。私たちは幸運にも1巡目の最後に滑り込み、ちょうど私たち夫婦の後ろの1人で満席となりました。

店内は40人近くが入店可能な広さ、最初に入ったお客さんへのお料理の提供には相応の時間がかかり、私たちのところにお料理が運ばれてきたのは入店から30分後。1巡目に入店できない場合は、お料理が到着するまで、並び始めてから1時間以上かかる計算。
1巡目を狙って入店できなさそうな場合は、時間をおいてからの訪問がよさそうです。
メニューはトマト、クリーム、塩味の3種類

席に着くと、メニューが渡され、順番にオーダーが取られていきます。
パスタは大きく分けて3種類、トマトベース、クリームベース、塩味とあり、それぞれ様々な具材が入っています。
メニューを見ると、人気No.1は、トマトベースの「絶望」、そして、No.2は同じくトマトベースの「ニンニクとトマトと唐辛子」、お薦めはトマトソースのようです。
夫婦ともにホームページや食べた人のコメントを見て予習していたので、妻は一番人気の「絶望」、夫は、「きのこのクリーム」を注文しました。

オーダーを終えた後、メニューを裏返してみると、ドリンクメニューが登場。周囲の方を見ていると、ビールなどアルコールを一緒に注文されている方がちらほら。お酒にもよく合うお料理のようです。
「絶望」は、見た目を超えてくる味
オーダー終えてしばらくすると、最初に入店していたお客さんに次々とお料理が運ばれてきました。
最初のテーブルに料理が届けられると、ニンニクとオリーブの香りが店内に一気に広がり・・・自然と期待が高まります。
入店から30分ほどで私たちのところにもお料理が到着しました。
■ 絶望(1,350円)

目の前に置かれると、ニンニクの香りでノックアウトされそうなくらい、美味しそうな香り。思わず写真を撮影する前に食べてしまいそうでした。
早速いただいてみると・・・トマトのコクに、しっかり効いたニンニク。適度な辛味が後を引き、チーズのまろやかさと、ブラックオリーブのみじん切りの塩味と苦味が見事なアクセントになっています。
「中毒性がある」と聞いていましたが、まさにその通り。途中で重さを感じることなく、最後まで一気に食べ切ってしまう完成度でした。

ちなみに、運ばれてきた「絶望のパスタ」を横から見ると、このような状態。正直に言うとソースがこぼれた状態で見た目は決して美しいとは言えません。が、それはまったく問題にならないほど、味の完成度が高い一皿でした。
「きのこのクリーム」は対照的に優しいお味
■ きのこのクリーム(1,250円)
一方、「きのこのクリームパスタ」は、写真からも分かる通り、白くなめらかなソースに、数種類のきのこがたっぷり。クリームは重すぎず、きのこの香りと食感が主役。
「絶望」の攻めた味わいとは対照的に、安心感のある、完成度の高い定番という印象です。2人で異なるソースのパスタを注文すると、味わいの違いがよく分かりました。
行列でも回転が早い理由
これだけの人気店でありながら、店内は終始混乱なく、スムース。スタッフの客捌きとオペレーションの連携は見事で、待っている側としてもストレスを感じません。
料理が出始めると、次から次へとそれぞれのテーブルに運ばれてきて・・・自然と食事のテンポも早まるような気がしました。早いお客さんは、お料理が提供されてから10分足らずで完食、すぐに退店していかれましたので、行列はどんどん進み、回転が非常に良さそうでした。
訪問のコツ|行くタイミングが満足度を左右する
行ってみてわかったのですが、お料理が出始めると回転が非常に良いお店ですが、最初の1巡目に入店できるかどうかがポイント。
・確実に食べたいなら開店前到着
・1巡目を逃した場合は、思い切って遅めの時間帯を狙う
・並ぶ時間帯は、エレベータを使わず、外階段を3階まで登る
などに留意しておくとよいのではと思いました。
行列の先にあったのは、また食べたくなる一皿
「絶望」という名前とは裏腹に、食後に残ったのは美味しかったと思える満足感と、また食べたくなるという余韻。行列に並んでも、待ってでも、また訪れたくなる理由が確かにある一皿だと思いました。

話題性だけで終わらない、実力派。次回は別のトマトソースのパスタをいただいてみたいと思っています。


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