連日の猛暑にぐったりしていた週末、市ヶ谷に新しいかき氷屋さんができたと知り、早速行ってきました。「tanasun（タナサン）」という名前のお店です。
市ヶ谷から九段下方面に歩いて5分、麹町郵便局の先にあるお店です。少し前まではタピオカ屋さんがありましたが、コロナ禍で閉店、「どんなお店になるのだろう」と思っていたところ、開店したのはかき氷屋さん。夫婦ともにかき氷好きとしては、一度行ってみないとと週末に行ってきました。
いちご、もも、マンゴーといったフルーツの蜜とチョコレート、抹茶などがあるようです。
開店したのは、7月上旬とつい最近のこと、店頭には開店お祝いと思われる胡蝶蘭が飾られていて華やかな雰囲気です。
伺ったのは開店から間もない11時過ぎ、お客さんが誰もおらず、この日、最初のお客さんになりました。
お店のネオンサインが壁に輝いています。「tanasun」ってどういう意味なのでしょうか・・・かき氷に太陽が描かれているので、「sun」は太陽か？
空いている席に座って、メニューは？とおもったのですが、メニューがテーブルにないので、オーダーの仕方がわからず、しばし、待ちの状態。
ふっと、ファーストフードような先注文方式と気が付きカウンターへ向かいました。（お客さんが私たち夫婦だけなので、「カウンターで注文を受け付けます」などと声掛けしてくれるのが普通ではないかと、後から思いました。全く声掛けや案内がないので、初めてお客さんには少し不親切と思いました。）
座った席からは外の様子が良く見えます。
さて、カウンターに行くと、脇にメニューが見えました。
かき氷はフルーツ系と抹茶、小豆、ミルクなどの和風蜜のかき氷。800円～1,200円と少しお高め。かき氷の様子はお店のインスタに写真があったので、それを参考に、夫はフルーツ系、妻は和風蜜で注文、出来上がるのを席で待つことにしました。
セルフサービス形式なので、お茶、お水も自分で。ありがたいことに温かいお茶の用意もあります。かき氷をいただいた後は、体が冷えるので、お茶があるとうれしいもの。お茶をいただきながら席でかき氷を待ちます。
しばらくすると・・・
「○○番のかき氷ができました」の声が聞こえました。「ん？○○番って何？」店内には私たち夫婦しかお客さんがいないので、私たちのかき氷に間違いないのですが、番号で呼ばれてびっくり。ちなみにオーダーした夫曰く、「○○番？支払いした後、番号は特に言われなかったなあ」とのこと、レシートで確かめようと思いましたが、まあその必要もないので、そのまま取りに行ってきました。
■ もも（1,200円）
最初に出来上がったのは、夫がオーダーしたももです。想像よりも大きな器のかき氷、食べ応えがありそうです。
かき氷には、オレンジがかった色合いの蜜がかかり、生の桃が乗っています。桃1個分が切り分けられてかき氷の上に飾られています。
氷はふんわり系、じゃりじゃりに見えますが、見た目とは異なり、柔らかく口当たりも滑らか、氷の温度は低めで非常に冷たく感じます。蜜は桃の果汁を感じるほのかな甘さ、とろみがついていて果肉感もあるもの、甘さのバランスは良いと思います。
乗せられている桃はとてもきれいな色合い、シャキシャキとねっとりの中間で完熟前の状態。冷たい氷と一緒にいただいているので、甘さを感じにくいのかもしれませんが、甘さはそこそこ、上品な味わいと思いました。
■ 抹茶（1,000円）
続いて妻のオーダーした抹茶も出来上がりました。抹茶のかき氷は、上に乗せるアイスクリームをバニラか抹茶から選べます。写真映えはバニラでしょうが、抹茶を食べたかったので、抹茶を選びました。
氷の山には小豆と白玉が乗っていて、いわゆる「宇治金時クリーム」です。
抹茶蜜は、抹茶と甘みが加わった液状タイプ、氷にしっかりかかっています。苦みは控えめ、抹茶を感じるというよりも抹茶風味といった濃さのもの、小豆は甘め、白玉はモチモチ食感、抹茶アイスも濃厚すぎず標準的と全体に食べやすいお味のものでした。
こちらのかき氷も氷がふわっとしていて食感は○、氷の温度が低いのだけが残念、途中で相当体が冷えてしまいました。
抹茶蜜はバランスよくかかっていたので、最後まで甘みが不足することなく美味しく食べ終えました。
大きさと内容からすると、お値段相応なのかもしれませんが、かき氷専門店のかき氷に比べると氷と蜜のクオリティはもう少し頑張りを求めたいレベル、これからの研究を期待かなと思いました。
サービスの仕方にもぎこちなさがあり、入店時の挨拶やオーダー方法・出来上がりの案内など、もう少しこなれてくると良くなるのではないかと思う状況。入店したお客さんがテーブルオーダーなのか、セルフサービス方式かがわからないというのはお店として、考えた方が良いと思いました。1組しかいない状況で番号で出来上がりを知らせるというオペレーションは「さすがにないかな」と思います。
アンケートの記入を依頼されたので、感じたことを丁寧に書いて帰ってきました。開店までの間、お客さんからもらった数百通のアンケートを踏まえてサービスを考えてきたとのことでしたので、これからの成長に期待しています。
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