下北沢病院「足のみえるか検診」を受けてみました~足の健康度・歩行の癖がわかる総合検査で“生涯自分の足で歩き続ける準備”を

家ごはん・家の話題

 

スポンサーリンク

なぜ「足のみえるか検診」を受けたのか

週末は基本的に電車に乗らず歩いて移動している我が家の生活スタイルの中、最近、足の親指の付け根が痛くなることが多く、外反母趾気味の状態になってきました。

足の不調は日常の歩行から将来の健康寿命まで影響すると聞くもの、日常の違和感をきっかけに専門的に足の状態を知りたいと思い、下北沢病院の「足のみえるか検診」を受診してみることにしました。

この病院を知ったのは「世界一受けたい授業」の特集、放映後すぐに予約をとろうと試みましたが、当然ながら予約が殺到し予約が入らず・・・実現したのは2年近くたってからでした。

スポンサーリンク

下北沢病院は「足の専門病院」として全国的に知られる存在

下北沢病院は、足の疾患・トラブルの専門的な診療で全国的に知られている医療機関です。足の外科、形成外科、皮膚科、血管外科、リハビリテーション科などが連携し、足を総合的に診る体制を整えている点が特徴です。

特に

・ 外反母趾・変形性疾患
・ 糖尿病足病変
・ 静脈瘤・血管疾患
・ 歩行のトラブル
・ 皮膚・爪の専門外来

まで幅広く対応しており、専門性の高さを求めて全国各地から患者が訪れることでも知られています。その延長線上に位置づけられるのが、今回受診した 「足のみえるか検診」。“足を総合的に評価する” ことを目的とした、この病院ならではの検診です。

スポンサーリンク

検査の流れと内容

予約をしたのはレギュラープラン78,000円のコース。検査は毎週土曜日の午後実施しています。

予約時に指定された時間に病院に出かけ受付を済ませると、担当の看護師さんがいらして、検査の案内をしてくださいました。

最初に検査着にお着替え。人間ドックの時に着用するような上下セパレートの検査着です。紺色のものは、ディスポーザブルの下着、血液検査をエコーで行うため、検査用のゼリーを足に塗るため、汚れを防止するために着用するものです。

検査着に着替えた後は、看護師さんや検査技師さんに案内されながら、順番に検査を受けていきました。今回の検診の検査項目は以下の項目。ひとつひとつの検査の前には、どんな検査なのかの説明があるなど丁寧に案内されながら進むため、初めてでも安心して受診できました。

スポンサーリンク

血液・血管の検査

動脈検査(ABI検査)

足の動脈の硬さ・詰まり具合を数値で評価する検査です。動脈硬化の有無がわかるため、冷えやしびれ、歩行時の痛みの原因把握にもつながります。

静脈検査(エコー検査)

静脈瘤や深部静脈血栓症(DVT)がないかを超音波で確認する検査、見た目ではわからない不調を早期に発見できます。

スポンサーリンク

骨格・骨の検査

足部レントゲン検査

足部・膝・股関節まで撮影し、骨の並びやアーチ構造、変形の有無をチェックしてもらいました。足だけでなく、歩き方を左右する上の関節まで評価してもらえるのが特徴です。

骨密度検査

骨の硬さ・強さを測定するもの。検査はレントゲンと同様検査台の上に横たわっているだけで、測定されます。骨折リスクや、足の痛みにつながる骨の弱さの把握に役立ちます。

スポンサーリンク

身体機能の検査

関節可動域・筋力検査

理学療法士が足首・足指・下肢の動きや筋力を直接評価するもの。足首の動きを見たり、片足立ちをしたり、足指の握力、足の筋肉の状態測定などを順番に行っていきます。この検査では、普段の歩行と関連する癖や弱点が見つかります。

スポンサーリンク

歩行・靴に関する検査

足底圧検査

立位・歩行時に足裏のどこへ負荷が集まっているかを測定するもの。体重のかけ方や姿勢の特徴が一目でわかります。

歩行解析(3D解析)

3D歩行解析装置を使った検査、測定器を着用して、歩行して測定すると状歩行姿勢、左右差、重心の動き、バランスなどが計測できます。

足のサイズ測定

足長・足囲などを正確に測定し、靴の選び方にも活かせるデータを取得します。

スポンサーリンク

皮膚・爪の検査

皮膚・爪の専門チェック

実際に足を見ながら、状態を観察し、胼胝(タコ)、鶏眼(ウオノメ)、乾燥・ひび割れ、巻き爪、白癬(水虫)などを細かく診断してもらうもの。自分では気づきにくい症状も丁寧に確認してもらえます。

検査の後には、爪の手入れ(適切な長さに切りそろえ、やすり掛けまでしてもらえるもの)、足裏の保湿などをしてもらって検診は終了です。

14時に受付した後、検査が終了したのは17時過ぎ。全行程で3時間ほどでした。

スポンサーリンク

検診で感じたメリット

検査の2週間後、自宅に検診結果が送られてきました。

血管、骨格、身体機能、歩行など各検査項目の結果数値とその状態の説明が書かれたもの、総合カルテとして、どんな点に注意しなければならないかなどが記載されていました。

足の状態を総合的に把握できる

血液・血管・骨・筋力・歩行・皮膚のすべてを一度に診てもらえるため、部分的な判断ではなく“全体像”が理解できます。

自覚症状の理由が明確になる

疲れやすさ、癖、痛みなどの原因が、データと画像で可視化されます。今後の予防や改善に向けた方向性が分かりやすくなりました。

専門家から具体的な改善策が得られる

ストレッチ、靴の選び方、歩き方のポイントなど、日常生活で実践できるアドバイスが実用的でした。

将来のトラブル予防に直結する

動脈硬化の兆候、骨の強さ、歩行のクセなど、早めに知ることで“早期介入”ができる点が大きな安心につながります。

歩行状態の評価結果を見ると、「かくれ偏平足パターン」という診断。

当日の歩行訓練では外反母趾になりにくい歩き方を説明してもらったうえで、歩行の練習(訓練?)をする時間もあり、外反母趾の進行を遅らせるにはどうすればよいのかを理解することができました。

スポンサーリンク

靴選びのサポートまで

検診では、足の課題だけでなくどんな靴が適しているかアドバイスもいただけます。

検査結果を基に、足のサイズ、幅、アーチの状態、歩行時の傾向をせいりした「靴選びアドバイスシート」を作成してもらえます。下北沢病院はアシックスと提携しており、都内のアシックス店舗で専門スタッフがカウンセリングを実施してくれます。

病院で得たデータをもとに、適したシューズの提案、インソールの相談など、“医療 × 靴選び”のサポートを受けられ、足に合った健康的な靴選びが可能です。

スポンサーリンク

受診して感じたこと(まとめ)

下北沢病院の「足のみえるか検診」は、単に足の状態を見るだけではなく、将来を見据えた“予防医療”として価値の高い検診だと思いました。お値段が張るので、早々受診できるものではありませんが、人間ドック同様、ある程度の年齢になったら受診しておくのが良いかと思う内容。

データに基づいた客観的な評価と、専門家による丁寧な説明により、足の健康に対する理解が深まりました。足に不安がある方、歩き方を見直したい方、健康寿命を意識したい方におすすめです。

受診の最後には、下北沢病院の医師団による書籍「新しい「足」のトリセツ」がもらえ、この本で紹介されているストレッチなどを勧められました。

これからは足の健康状態を常に確認しながら、大切にして、自分の足で歩行できる期間を長く保っていければと思っています。

コメント