オリオンビールフェスタで花火鑑賞|石垣島で偶然見つけた夏の特別な夜

旅先散歩

石垣島の街を何気なく歩いていた夕暮れ、旅の予定にはなかった“最高の夜”が待っているとは、このときは思いもしませんでした。

南国の風が心地よいユーグレナモールを散策中、ふと目に留まったのは「オリオンビールフェスタ」のポスター。「そんなお祭りが今日あるんだ」と詳細を見てみると、ポスターの中に「今年は花火も 20:50~」という記載を見つけました。

調べてみると、会場はなんと宿泊していたホテル「ヴェッセルイン石垣島」のすぐそば。せっかくの機会なので、夕食後出かけてみることにしました。

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混雑知らず、ふらっと立ち寄れるイベント会場

会場の一角には、沖縄料理やビールに合うグルメを提供する屋台がずらりと並び、色とりどりののぼりが夜風にはためいています。

明かりを灯したちょうちんが並ぶ通り沿いには、軽食やドリンクを片手に楽しむ人々の姿が。地元のご家族連れや観光客が思い思いに会話を弾ませる光景は、南国のお祭りならではのあたたかさを感じさせます。

広場中央には、多くの観客がレジャーシートを敷いて座り、ゆったりとした体勢でステージを囲むように陣取っています。音楽ライブやアナウンスが響くなかで、皆がそれぞれのスタイルで過ごしている雰囲気は、まるで大きなピクニックのよう。

ステージ横にはしっかりとした設営がなされており、音響や照明機材も本格的。規模の大きなイベントでありながら、どこかローカルらしい素朴さと手作り感もあり、石垣島らしいお祭り。

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安心して楽しめる工夫|年齢識別リストバンドの発行所


オリオンビールフェスタでは、アルコール類の販売に際し、年齢確認を徹底する仕組みが整っていました。

会場入り口付近には年齢識別リストバンドの発行所が設けられており、ビールなどの購入を希望する場合は、まずここで身分証を提示します。確認が済むと、20歳以上であることを示す専用カラーのリストバンドが手首に巻かれ、それを提示することでドリンクブースでスムーズに注文ができるようになります。

このシステムのおかげで、販売側も確認の手間が省け、イベント全体が安心・安全に運営されている印象を受けました。お子様連れのご家族や、観光客にも配慮された運営体制はとても好印象で、誰もが気持ちよく過ごせる空間づくりに繋がっています。

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頭上に咲く大輪の花火は、旅のハイライトに

日が暮れ、空に星が瞬きはじめた頃、花火の打ち上げが始まりました。

花火の打ち上げを待つお客さんからは、自然とカウントダウンが始まり、時間になると花火が打ち上げられました。

花火は目の前で咲く大輪の花。東京の花火大会では遠くに見上げるのが当たり前ですが、ここでは“真正面”という表現がぴったりの近さ。

空いっぱいに広がる鮮やかな色彩と、胸に響く音。観客から自然と歓声が上がり、拍手が沸き起こります。頭上から降り注ぐような光に包まれていると、旅先で出会った偶然の出来事とは思えないほどの感動が込み上げてきました。

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都会の喧騒を離れた場所取り不要の“特等席”

花火の終盤には、クライマックスにふさわしい連続打ち上げもあり、まさに“視界が光に埋め尽くされる”圧巻の景色に。石垣島の夜空に咲くその一瞬一瞬が、心にしっかりと刻まれました。

何より印象的だったのは、その贅沢な“余白”。東京での花火は打ち上げ開始時間の数時間前に会場に入り、場所取りすることが通例。暑いさなか数時間も待つのは苦痛。

私たちが会場に向かったのは打ち上げ開始時間の15分前。会場内は多くのお客さんでにぎわっているものの、花火が見える場所は広く、まだまだ余裕がある状態。会場に入ってそのまま花火の見える位置に移動して、カウントダウンを待ちました。

場所取りに追われることもなく、静かに花火の余韻に浸れる・・・それは、都会のイベントではなかなか味わえない、素朴でありながら迫力ある花火が鑑賞できる幸運に恵まれました。

例年この時期にオリオンビールフェスタが開催されているとのこと、この時期に石垣島滞在を計画する方にはお勧めしたいイベント。離島ターミナル周辺のホテルに宿泊している方には便利な場所で開催されますので、ぜひ花火を楽しんでください。

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