週末のランチ、近所で「ちょっと体にやさしいものを」と思い立ち、Google を使って検索。複数のお店がヒット、その中に行ったことのない、聞いたことがないお店がありました。口コミを読むと、「玄米リゾットが優しい」「ごぼう茶が香ばしい」といったコメントが並び、そのお料理の内容と雰囲気に興味を持ち、早速行ってみることにしました。
伺ったのは、看板のない小さなレストラン「ファノーム」です。
住所を頼りにお店を探すと、インド料理ガンジスがあるビルの６階。これまでガンジスには何度も出かけたことがありますが、６階に別のレストランがあるとは全く気がついていませんでした。
ビルの入口に看板などなく、少々不安になるもの。エレベータに乗り込むと、６階のボタンの隣に小さなお店の案内があり、Googleで表示されたのものと同じ店名があるのを見つけ、一安心。エレベータで６階にあがり下りると、目の前がお店でした。
「10年後の健康を守る料理」という確かなテーマ
ファノームの料理を手がけるのは、ナグモクリニックのレストラン「salud」で料理長を務めていた方。「10年後も健やかでいるための料理」をテーマしたメニューで営業されています。
そのため料理は、野菜・発酵・出汁・玄米といった体にやさしい素材が中心。塩や油、糖分を必要以上に使わず、素材の力を活かす調理法が徹底されています。
“健康食”という言葉にありがちな物足りなさは一切なく、むしろ滋味深く、満たされる味わい。いただいている途中から自然と身体が整っていくような感覚があるのが魅力です。
■ ランチメニューは4種類：すべてにごぼう茶＋コーヒー付き
ランチはA〜Dの4種類のほか、スープリゾット、糖質制限プレートがあり、価格帯は 1,000円〜2,200円 と良心的。どのメニューにも 食前のごぼう茶と食後のコーヒーが付くのが嬉しいポイントです。
この日の肉料理はポークソテー、魚はサーモンとのこと。すべてのメニューに追加料金でつけることができます。
妻は、さっぱりしたお料理がよいと、Aプレート、夫は多少肉料理があった方がよいと、スープリゾットにポークソテーをオプションで通過することにしました。
実際にいただいたランチ：体が喜ぶ優しい味わい
最初に供されたのが温かいごぼう茶。香ばしい香りがするもの、体を内側からじんわり温めてくれる一杯。ランチのはじまりに最適です。
■ Aプレート（1,000円）
私が選んだのは Aプレート。写真の通り、野菜たっぷりで色鮮やか。
● サラダ
豆腐ベースのドレッシングが美味しいもの、ドレッシングの重さを感じさせない上品な味わいです。
● 惣菜
Aプレートはお惣菜が1品、にんじん、なす、大根、青菜などが使われたお料理。野菜の味が濃く、根菜類で噛み応えもあります。
● 野菜スープ
野菜から引き出された出汁がしっかり効いていて、優しいのに奥行きのある味わい。根菜類中心で具材たっぷり、スープだけでもボリュームがあって満足感の高い一品です。
● 食後のコーヒー
食事を終える頃、マシンで淹れたコーヒーが運ばれてきました。ミルクはコーヒーフレッシュではなく、小さなグラスに入った濃厚なミルク。こうした細やかな配慮からも、素材へのこだわりが伝わります。
■ スープリゾット＋肉料理付き（1,300円）
夫が選んだスープリゾットの“肉のせ”も旨味たっぷりで、スープのお味が薄目ですが、ポークソテーの味が濃いめのため、合わせていただくとちょうどよい塩梅。
寒い日には体が温まるお料理が時に体に沁みました。
利用時の注意点（初めての方へ）
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ランチの支払いは現金のみ
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看板がないため、場所を知っていないと見つけにくい
ただ1階のインド料理店がとても分かりやすいので、迷うことも少ないと思います。
また来たくなる、未来の自分のためのランチ
ファノームのランチは、いわゆるヘルシー志向を超えて、素材のおいしさと調理技術の高さが両立した満足度の高い一皿と思いました。「健康的で美味しい」は難しいものですが、ここではその両方が自然と実現されています。
休日にふらりと訪れて心身を整える――そんな“自分のための時間”を与えてくれる、まさに大人の隠れ家。これからもたびたび足を運びたくなる、そんな素敵なお店でした、
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